X-35 世界選手権 [X-35 World 2009]
いよいよ始まりました、 X-35ワールドチャンピオンシップ 2009 in Kiel Week [キールウィーク]
日本から出場のTeam-Quetefeek[ケットフィーク] 木村大介オーナーは日本選手権優勝という肩書きを引っさげた日本代表。
日の丸を掲げて、世界を相手にどこまで戦えるか、地元葉山マリーナのメンバーや、ミドルボート選手権で戦ったライバル達からも、注目されています。
今回の遠征はオリジナルチームに加え、荒川海彦プロとTeam-Brosより山田 寛氏、Team-カラスより阪間 俊文氏をタクティクスに迎えた布陣です。
チームスケジュールは6月19日〜29日までの10日間。
昨日(19日)は先発隊6人が成田を発ち、無事レガッタ中の宿に到着しています。
KLM航空の乗り継ぎ地はアムステルダム:キーポール、
ここからドイツのハンブルグまで2時間です。
ハンブルグ空港からキールまで高速で70km、
広大な大地が広がります、ちなみにこの明るさで午後8時
途中で大きな虹のお出迎え 良い事ありそうだ。
レガッタ中の宿に到着 壁一面にヨットの写真や絵がある粋なホテルです
20日はチャーター艇の受け取り、艤装入れ替えを行い、後発が合流する日曜日からのセイリングに備えます。
レガッタの詳細も随時更新したいと思いますので、ご期待下さい。
X-35 世界選手権-vol2 [X-35 World 2009]
本日は2日目
チャーター艇の受けとりと、艤装品の交換、ウインチ等のメンテナンスDay
ワンデザインの船なので、あまり変更出来る所は少ないんですが、細かい所は自分たちの納得
出来るまで詰めて行きます。
一番時間のかかったウインチメンテ、チャータ艇は殆どメンテナンスされておらず、ウインチの
回りは最悪、すべてのウインチを明けて、ギトギトのグリースを落とし、カリンカリンに回る様、磨き倒しました。
昼ご飯はハーバーに出ている屋台のソーセージ屋さん、大きな網にソーセージとパンをのせ、炭火でじっくり焼いています。 これが旨い!
当然、ビールと相性抜群。しばし体重制限を忘れました。
明日は後発隊と合流、テストセイリングとマストセットアップをします。
夜は寛さんのバースデーをメキシコ料理やで開催、旨いけど辛かった〜
チャーター艇の受けとりと、艤装品の交換、ウインチ等のメンテナンスDay
ワンデザインの船なので、あまり変更出来る所は少ないんですが、細かい所は自分たちの納得
出来るまで詰めて行きます。
一番時間のかかったウインチメンテ、チャータ艇は殆どメンテナンスされておらず、ウインチの
回りは最悪、すべてのウインチを明けて、ギトギトのグリースを落とし、カリンカリンに回る様、磨き倒しました。
昼ご飯はハーバーに出ている屋台のソーセージ屋さん、大きな網にソーセージとパンをのせ、炭火でじっくり焼いています。 これが旨い!
当然、ビールと相性抜群。しばし体重制限を忘れました。
明日は後発隊と合流、テストセイリングとマストセットアップをします。
夜は寛さんのバースデーをメキシコ料理やで開催、旨いけど辛かった〜
X-35 世界選手権-vol.4 [X-35 World 2009]
ようやく体重計測が終わり、減量から解放。
午後はマスト調整と、セイリング、クルーワークの確認、他艇との走り合わせを行いました。
640kgのリミットで今回はトータル631kg、みんな頑張りました。
今日は晴れ、気温15〜20度 風向は北 風速2〜6kt
なんとかマストセッティングも終わり、感じよく走れています。
後半はマークを打っていたX-41と走り合わせ、スタート練習他を行いました。
写真はスタート後のファーストミートで前を切った所。
同じ場所でスター級の、鈴木、和田組も練習してました。
そして練習後はお決まりビール&巨大フランク、練習後は最高にうまいっす!
午後はマスト調整と、セイリング、クルーワークの確認、他艇との走り合わせを行いました。
640kgのリミットで今回はトータル631kg、みんな頑張りました。
今日は晴れ、気温15〜20度 風向は北 風速2〜6kt
なんとかマストセッティングも終わり、感じよく走れています。
後半はマークを打っていたX-41と走り合わせ、スタート練習他を行いました。
写真はスタート後のファーストミートで前を切った所。
同じ場所でスター級の、鈴木、和田組も練習してました。
そして練習後はお決まりビール&巨大フランク、練習後は最高にうまいっす!
X-35 世界選手権-vol.5 [X-35 World 2009]
昨日中にインスペクションが終わり、今日はレース前の最終調整日、風は北の6〜10kt、ミディアムのコンディションでフォアステーとD2を締め増し、ベンド調整を行いました。
他艇との比較では良い所に来ている様です。
ちなみに、ワールドのインスペクションといっても、全く厳しい物は無く、クルーリストの確認と、安全備品を搭載しているかの自艇責任者によるセルフチェックと、その確認、あとはブラックバンドのハゲている部分と、ライフラインの固さ(たるみ具合)が指摘されました。
レース期間中は、ランダムのチェックがあり、呼び出された艇はレース後、インスペクション場所へ出向き、クルーや装備のチェックを受けるそうです。
本日、セイリングの写真はなし。
平日のハーバーではヨットの小学生の社会見学会?こうしてセイリングが身近な文化は創られるのでしょう。
ハーバーのすぐ隣にはビーチが広がり、気温16度でもドイツ人は裸で泳ぎます。(サブッ!)
各チームは遠征用のコンテナをトレーラーで引いてきて、桟橋近くに放置、備品の保管、修理部品等、色々使えて便利そうです、これもヨーロッパ中で転戦するチームにとっては当たり前なんですね。
明日はいよいよ初戦、2レースの予定、どうなる事やら、楽しみです。
他艇との比較では良い所に来ている様です。
ちなみに、ワールドのインスペクションといっても、全く厳しい物は無く、クルーリストの確認と、安全備品を搭載しているかの自艇責任者によるセルフチェックと、その確認、あとはブラックバンドのハゲている部分と、ライフラインの固さ(たるみ具合)が指摘されました。
レース期間中は、ランダムのチェックがあり、呼び出された艇はレース後、インスペクション場所へ出向き、クルーや装備のチェックを受けるそうです。
本日、セイリングの写真はなし。
平日のハーバーではヨットの小学生の社会見学会?こうしてセイリングが身近な文化は創られるのでしょう。
ハーバーのすぐ隣にはビーチが広がり、気温16度でもドイツ人は裸で泳ぎます。(サブッ!)
各チームは遠征用のコンテナをトレーラーで引いてきて、桟橋近くに放置、備品の保管、修理部品等、色々使えて便利そうです、これもヨーロッパ中で転戦するチームにとっては当たり前なんですね。
明日はいよいよ初戦、2レースの予定、どうなる事やら、楽しみです。
X-35 世界選手権-Race day 1 [X-35 World 2009]
24日 昼のスキッパーズミーティングのあと第一レース、クルーザーでは珍しい、トラペゾイドコース、風速10〜12ktまずは24位。
2レース目は風が落ち4〜7kt、チョッピーな波の残るコンディションで27位
総合28位です。
トップは1−1のNED57のJust4fun、昨年も良い成績だったチーム、若手も多く、素晴らしい走りを見せました。
フリートは1〜5位、6〜15位、16以降という集団、スタートラインは艇数の110%ということで、出遅れると2列目、3列目のスタートとなります。
自艇のポテンシャルは悪くなく、ビートでの走りは同等、ランで少しゲインする状態。
明日は風が上がり、天気も下り坂。
総合20位以内を目標に頑張ります。
2レース目は風が落ち4〜7kt、チョッピーな波の残るコンディションで27位
総合28位です。
トップは1−1のNED57のJust4fun、昨年も良い成績だったチーム、若手も多く、素晴らしい走りを見せました。
フリートは1〜5位、6〜15位、16以降という集団、スタートラインは艇数の110%ということで、出遅れると2列目、3列目のスタートとなります。
自艇のポテンシャルは悪くなく、ビートでの走りは同等、ランで少しゲインする状態。
明日は風が上がり、天気も下り坂。
総合20位以内を目標に頑張ります。
X-35 世界選手権-Race day 2 [X-35 World 2009]
今朝は雨雲が近づき、午後は雨が強まった。風も引き寄せられ、北東が10〜20kt。
スタートがはまりだし、20位−14位−27位。 総合24位に上がる。
一上5番手回航がいままでの最高。
トップグループとは走りの差があり、展開としては良くてとも、徐々に離される、これが現状の実力か。
しかし、チームは世界と戦える感触、引けを取らないクルーワークを実感しており、全体として、更に上を目指すムードは強まっている、まだ折り返し、後半に期待したい。
スタートがはまりだし、20位−14位−27位。 総合24位に上がる。
一上5番手回航がいままでの最高。
トップグループとは走りの差があり、展開としては良くてとも、徐々に離される、これが現状の実力か。
しかし、チームは世界と戦える感触、引けを取らないクルーワークを実感しており、全体として、更に上を目指すムードは強まっている、まだ折り返し、後半に期待したい。
X-35 世界選手権-Race day 3 [X-35 World 2009]
レース3日目
予報通り北東風が強まる、他の艇種はスタート延期や中止がアナウンスされる中、X-35とX41はスタート海面を少しハーバーよりに移し、レーススタンバイ。
本部船の風速計で28ktを超えた場合は中止とするという。
X-35のヘッドセイルはルールで同じサイズのライト、ミディアムが2枚、SRに規定されるヘビーウェザージブが1枚しか搭載できない、従って、20〜30ktの間はミディアムで粘り、28ktくらいからヘビージブを使用するのだが、波のチョッピーな海面では、ヘビージブのパワーが足りず、30kt近辺でもミディアムでないとフリートに置いていかれてしまう。
ライトとミディアムのセットは、西宮のフラットな海面と、吹き上がっても大きなうねりが発生しない条件を優先し、ライト、ミディアムのレンジをMAX25kt近辺にしている。
ヘビージブの使用レンジを下げ、ミディアムのレンジを上げる工夫が今後の課題になりそうだ。
特に、10月に葉山で行われる日本選手権では、南西の強風も予想され、キールと似た様なうねりと
戦わなくてはならない。
世界選手権といえど、ワイルドジャイブは当たり前で、豪快なブローチングもあちらこちらに散見できた。30ktを超えるとハンドリングがシビアで、ジブを観音開きにする船が半数以上、無理してスピンを張っても、僅かした艇速が変わらない。トップ艇団も張っては倒れるの繰り返し、調子の良かったjust4funはワイルドジャイブでブームを破損、リグにもダメージを受け、3日目でリタイアを余儀なくされた。
第7レースは9杯が何らかのトラブルでスタート出来ないと言うサバイバル、ケットフィークもフィニッシュ後にブローチング、ほぼ真横まで倒され、下側のクルーはドイツでスイミング!かなり寒かったらしい。。。
予報通り北東風が強まる、他の艇種はスタート延期や中止がアナウンスされる中、X-35とX41はスタート海面を少しハーバーよりに移し、レーススタンバイ。
本部船の風速計で28ktを超えた場合は中止とするという。
X-35のヘッドセイルはルールで同じサイズのライト、ミディアムが2枚、SRに規定されるヘビーウェザージブが1枚しか搭載できない、従って、20〜30ktの間はミディアムで粘り、28ktくらいからヘビージブを使用するのだが、波のチョッピーな海面では、ヘビージブのパワーが足りず、30kt近辺でもミディアムでないとフリートに置いていかれてしまう。
ライトとミディアムのセットは、西宮のフラットな海面と、吹き上がっても大きなうねりが発生しない条件を優先し、ライト、ミディアムのレンジをMAX25kt近辺にしている。
ヘビージブの使用レンジを下げ、ミディアムのレンジを上げる工夫が今後の課題になりそうだ。
特に、10月に葉山で行われる日本選手権では、南西の強風も予想され、キールと似た様なうねりと
戦わなくてはならない。
世界選手権といえど、ワイルドジャイブは当たり前で、豪快なブローチングもあちらこちらに散見できた。30ktを超えるとハンドリングがシビアで、ジブを観音開きにする船が半数以上、無理してスピンを張っても、僅かした艇速が変わらない。トップ艇団も張っては倒れるの繰り返し、調子の良かったjust4funはワイルドジャイブでブームを破損、リグにもダメージを受け、3日目でリタイアを余儀なくされた。
第7レースは9杯が何らかのトラブルでスタート出来ないと言うサバイバル、ケットフィークもフィニッシュ後にブローチング、ほぼ真横まで倒され、下側のクルーはドイツでスイミング!かなり寒かったらしい。。。
X-35 世界選手権-Race day 4 [X-35 World 2009]
長かった世界選手権も本日で最後、総合順位を一つでも上げるため、チーム一丸となってファイナルデイに臨んだ。
昨日の爆風は少し収まり、20kt前後のコンディション、第一レースはナイススタートでシングル回航、13位で今大会最高の順位を獲得、続く第二レースはスタートの出遅れ等が響き17位。
24−27−20−14−(27.5) −17− 21.5 −13−17 合計153.5点
総合成績
世界23位を獲得した。
初めて世界との戦いに挑んだ、木村大介スキッパーは日に日に安定し、自分自身のハンドリングが発揮出来る様になったのは順位を見ても明らかだ、いくら準備しても、初めて参加するワールドで緊張し、初日から実力が出せないのは当然とも思える。
レガッタを終えた後に伺った感想は、「色々なミスや、慣れないハンドリング、チャーター艇の問題をクリアし、次回もこのレベルのステージでバトル出来る様、頑張って行きたい」という事だった。
ボートキャプテンの荒川海彦はメイントリマーをしつつ、チーム全体のコーディネート、そしてオーナーでもある大介ヘルムスマンの気持ちを落ち着かせ、普段の力が発揮出来る様、本当に細かい配慮を欠かさず、また、ムード作りにも尽力していた。
彼のセイリングの実力も素晴らしいが、レガッタを通してのコディネーターとしての手腕が発揮されたのではないだろうか、少し前まで、同じ立場でチームを見ていた者として、素直に敬意を抱いた。
X−35はクルーザーでありながら、キールウィークという伝統あるワンデザインレガッタに組み込まれる程、純粋なレースボートとして認められ、実際のレースもディンギーやワンデザインキールボートのJ-24やベネトー25と遜色ない、非常にタイトな、実力がハッキリ現れるボートだ。
日本でもワンデザインとして盛り上がっていき、純粋に競技を楽しめるクルーザーとして更なる発展をして行く事を願う。
自身としては、ワールド遠征チームのサポートとして、手配や準備等の裏方に徹しながらも、次ぎは
必ずセイリングメンバーとして挑める様、更なるセイリングの追求を続けて行こうと決心した。
キールウィークというセイリングの祭典は、純粋にセイリングが好きな人のお祭りであり、世界にはこんなに多くのセイリングを愛している人達がいるんだと、強く認識させてくれた。
純粋にセイリングを楽しむ。
真剣にレースに挑む。
これからも頑張ろう。
昨日の爆風は少し収まり、20kt前後のコンディション、第一レースはナイススタートでシングル回航、13位で今大会最高の順位を獲得、続く第二レースはスタートの出遅れ等が響き17位。
24−27−20−14−(27.5) −17− 21.5 −13−17 合計153.5点
総合成績
世界23位を獲得した。
初めて世界との戦いに挑んだ、木村大介スキッパーは日に日に安定し、自分自身のハンドリングが発揮出来る様になったのは順位を見ても明らかだ、いくら準備しても、初めて参加するワールドで緊張し、初日から実力が出せないのは当然とも思える。
レガッタを終えた後に伺った感想は、「色々なミスや、慣れないハンドリング、チャーター艇の問題をクリアし、次回もこのレベルのステージでバトル出来る様、頑張って行きたい」という事だった。
ボートキャプテンの荒川海彦はメイントリマーをしつつ、チーム全体のコーディネート、そしてオーナーでもある大介ヘルムスマンの気持ちを落ち着かせ、普段の力が発揮出来る様、本当に細かい配慮を欠かさず、また、ムード作りにも尽力していた。
彼のセイリングの実力も素晴らしいが、レガッタを通してのコディネーターとしての手腕が発揮されたのではないだろうか、少し前まで、同じ立場でチームを見ていた者として、素直に敬意を抱いた。
X−35はクルーザーでありながら、キールウィークという伝統あるワンデザインレガッタに組み込まれる程、純粋なレースボートとして認められ、実際のレースもディンギーやワンデザインキールボートのJ-24やベネトー25と遜色ない、非常にタイトな、実力がハッキリ現れるボートだ。
日本でもワンデザインとして盛り上がっていき、純粋に競技を楽しめるクルーザーとして更なる発展をして行く事を願う。
自身としては、ワールド遠征チームのサポートとして、手配や準備等の裏方に徹しながらも、次ぎは
必ずセイリングメンバーとして挑める様、更なるセイリングの追求を続けて行こうと決心した。
キールウィークというセイリングの祭典は、純粋にセイリングが好きな人のお祭りであり、世界にはこんなに多くのセイリングを愛している人達がいるんだと、強く認識させてくれた。
純粋にセイリングを楽しむ。
真剣にレースに挑む。
これからも頑張ろう。