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トレッキー大改造 [Offshore Racing]

Dubois(デュボア)1978設計のOne-ton、37ftをこの冬大改造する事になり下田まで回航しました。

なぜ下田?それは知る人ぞしる下田の隠れ家に改造をお願いするからです。
トレッキーの改造計画は内緒、、、でもないので少しずつご披露していきます。
2月末には三崎へもどる予定です。しばらくお付き合い下さい。


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トランスパック’07 [Offshore Racing]

2007年も残す所あと僅かとなりましたね、
今年は元旦から大吉!!(昨年は凶!)を引き当て、
何かチャレンジする年なんだろうか、、、と思っていたんです。

でもそんな事を忘れ、しばらくたったある日、自分の所属していた
ヨットクラブのホームページをウロウロしていると、大先輩の方が
52ftのレースボートで西海岸を遊び回っているという紹介文を発見。

読み進めると事もあろうかトランスパックレースに出場する予定というではないですか。 レース自体は雑誌からの知識はあったものの、どんな規模のどんな海峡の、どんなレベルの
人達が出場するのか??? でもとにかく凄い事なんだろ〜 

仕事も忙しくなりはじめた4月の始めにも係わらず、自分の中で眠っていた
気持ちに火が点いてしまった。。。。。

「で、でてみたい。。。」

「いやいや無理無理、仕事どーすんのさ、、」

「そういや今年は大吉だったな〜」

「ってことは、ちょっと無茶しても上手く行くって事か!」

これはいつもの私の常套手段。
この仕事はじめた時もこのテンション、根拠の無い自信。
あと先考える事をやめるための魔法の言葉!

「***やってみてから考える***」

なんども痛い目にあってはいるんですが、もうどうしょうもありません。

それでも1日考えたあげく、先輩に直メール!

大企業のお偉い様に、前振りもなく直訴!

「ホームページ見ました」
「トランスパック出てみたいので宜しくお願いします。」

以上

もちろん、奥さんへの報告はその返事を頂いた日の晩、土下座でお願い致しましたよ。。。。

船はサンタクルズ52、一昔まえのULDB(滑走用超軽排水量)。

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内装もしっかり、バースはゴージャスなクッション付き!とはいっても船内はセイルだらけ
10日間ボンクを共有したAsa原、撮影隊長
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どんなに吹こうが頼れるボースン!世界のノーミー!
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目指せダイヤモンドヘッド
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で、遥か後ろがアメリカ本土
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あっしはファーストワッチのサブヘルム。Taka橋隊長の休憩要員でした。まだまだ余裕のレグ半ば。
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沈む夕日の先にはダイヤモンドヘッドが待ってるよ。。
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カウラパパ灯台へ向け最終アプローチの段階、ジャイブアングルが狭くなり、このまま西北西へ 延ばしたあと、線が交差するポジションでジャイブするとアプローチが出来る訳です。 コースは基本的にコンピューター様が教えてくれます。
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50/52クラスで堂々の3位! 総合でも8位。
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フィニッシュ後のハワイat 7月24日、でもとんぼ返りで27日のパールレースにも間に合いましたよ!
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楽しかったトランスパック、一度出たら病み付き間違いなし! さて来年はどんなレースが待っていることやら、すべてはクジ次第?!いや勢い次第!!!

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進水式 [Offshore Racing]

神奈川県、油壺京急マリーナ(諸磯湾)所属の外洋レーサーで、パールレースの’07総合優勝チーム
「1122トレッキー」の進水式が執り行われました。
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オーナーが若干30歳!の時に計画、建造したNewZwaland 製のレーシングボート、メルボルン大阪
ではほぼ同サイズだった元ラッキーレディー「セイヤ−42」に競り負け、熱海開催のジャパンカップでは
当時のIMS最新鋭艇として活躍した船です。

その後、他のオーナーに譲り、昨年までは「光昇」という名前で乗られていましたが、訳ありで
元のオーナーのところへ戻り、10月からフルレストアを施しました。 

船はフルカーボン製(4930kg)、船型はフルパワーでのダウンウインドを意識したプレーニングタイプで、ミジップからスターンにかけてワイドに広がりを見せる、とてもビーミーな線を持ち、一時代まえのOPEN60の様な安定感が感じられます。(IRCレーティングでは1.166)

12月の進水以降、マストチューニングとボートバランスの把握に時間を費やし、マストのアフトレーキを増やしたり、セイルエリアとバリエーションの検討を重ねています。

得意不得意の風域がハッキリしているので、逆にウィークポイントの改善が明確でチャレンジのしがいがあります。

先週の強風注意報下でもトレーニングを行いましたが、腰の強さからくる安定感は最近の船には
ない心強さがありました。(それでもスピンは2枚破けました、、、)

日本の気候とレースシーズン、また出場するレース形式を考えると、決してアドバンテージのある船では
ありません、それでも強風に強く、安定感があるというのは外洋レーサーには必須の条件であり、大きな目標でもあるトランスパックレースには最高の船なのです。

今年は5月に韓国(釜山)〜博多までの「アリランレース」
7月の「パールレース」を第一目標として、また地元三崎で
開催される外洋全日本選手権にも20年ぶり!に参加する事が決まっています。

上記のレースで対戦される皆さん、緑のサンダルには要注意ですよ!
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初島卯月レース [Offshore Racing]

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4月4日はシーズンインを告げる、伝統の初島卯月レースでした。

JSAF外洋三崎主催のオフショアカテゴリー3適用のオフショアレース、
公式距離は48マイル、小網代沖スタート、初島アンクロック周り、小網代ブイ、クロック回航で小網代湾口フィニッシュ。

参加艇は予想以上の13艇! 昨年、参加艇減少により中止となっただけに嬉しいですね。

予報はスタートから南西で、昼過ぎにかけ10m位まで吹き上がるとの事でした。

真上りからクローズリーチ(コースは240度)の片上りレグは1時間間隔で5〜7kt吹き上がり、
ミディアムからヘビーにチェンジ、レグ後半で22〜25ktが入り始め、No.3への交換も
考えましたが、初島の北側に広がるブランケットまで我慢すれば余計なロスが少ないとの判断で
チェンンジはなし。 

予想はあたり、島のブランケでは10〜15ktまで風が落ちました。

先頭を走るライバル?エスメラルダ号が島を回航するタックをした時間から、おおよその差を計算すると5分差、このまま帰路で離され無ければ修正で食いつける展開でやる気復活!

そして魅惑のダウンウインド、このコンディションで楽しむために作られた様な船なので、
25ktのリーチングをジブトップで快走、艇速10〜12kt。

前を行くエスメ号は巨大ジェネカーを上げてはブローチング、はらめばコースキープが出来ず、
ずりずりとプロパーから落ちる姿をみつつ追い上げました。

相模湾の真ん中位から風が少し後ろに回り、AWA70~80度になったのでリーチングジェネカーを
アップ、さすがに速い! プレーニングで15kt、アベレージで12、13ktでましたね。

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それでもコースキープするには絶妙なトリムとヘルムのコンビネーションが要求され、2〜3回
ブローチング、それでもジェネカーなので、風が抜けやすく、艇が起きあがるまでの時間は早いため
あまりロスしていなかった様です。(前の船の大きさがあまり変わらなかった)

スピンシートのシャックルが外れる(タイラスカではないフランス製)トラブルで2回ジェネカーを
回収し、3回目を上げるか悩んだんですが、回航する小網代ブイまで1〜2マイルしかなく、
トラブルより安全に行こうという判断をしました。(これが致命傷。。。)

エスメラルダ号と修正で9分差以内であれば逆転できる計算だったので、フィニッシュする姿を見ていた我々は、勝ちムード、こりゃまくったな〜と、余裕をかましておりました。

フィニッシュ後本部船からも9分差である事を教えてもらい、勝利を確信、後続艇との距離も
離れたので、こりゃまた優勝か〜 、と浮かれていました。

日曜日にのんびりレースがあるので、メンバーは泊まり合宿、三崎で祝勝会気分で飲んでいましたが、エスメラルダのクルーから逆勝利宣言を受けてしまい、意気消沈。。。。

三崎の方に問い合わせるのも気が引けたので、とにかく公式な結果待ちをする事になりました。

2.3日後、三崎支部のホームページにアップされた成績表をみて、愕然。

何とレース自体の所要時間が速く終了しているため、修正17秒差で2位。

実際には14秒差位ですよ、48マイル追っかけて14秒。

これがジェネカーアップ3回目を渋った罰でした。

やはり手を抜いたら、駄目ですよね。 精進致します。

下記 三崎支部より抜粋

JPN 4202 ESMERALDA SWAN NY 42 5:10:22 6:09:02
2 JPN 1122 1122 TREKKEE HAJIME NITTA MUIR 40 5:19:12 6:09:19
3 JPN 1088 INDEPENDENCE 7 TAKASHI HIRAMATSU 1D35 5:34:41 6:15:51
4 JPN 6166 HAURAKI MASAKI OTAWA FIGARO-II 5:49:27 6:17:45
5 JPN 5657 ENZO SHIGEKI KIDA YAMAHA 30S N 6:20:14 6:20:37
6 JPN 1733 UFO M KAWASHIMA DAD 35 6:02:42 6:20:50
7 JPN 6162 TRACER TOMOHISA MIYAKE FIRST 36.7 6:15:54 6:27:56


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ファーストホーム [Offshore Racing]

初島ダブルハンドヨットレース 6月27日
http://www.zmyc.org/HDH2009.html

カーボンマストになったアドニス、(糸賀、紙)がファーストホーム! 

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photo by Junichi Hirai [BULKHEAD magazine]

Fクラス 1位 を獲得! ニューボートでのビックなタイトルに糸賀師と紙氏は大喜びでしょう!

私もマストアップとテストセイリングのお手伝いをさせて頂いたので、かなり嬉しいです。

おめでとうございます!

メインセイルは以前のブログでも紹介しましたFLEX ケブラーのリメイクセイル、ジブは超軽量、FLEXカーボン- No.1ライト。



第47回 小網代カップ (大島レース) [Offshore Racing]

10月31日の土曜日、伝統の小網代カップが開催されました。

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47年という歴史を重ねてきたカップを目指し、7艇の外洋レーサーがエントリーしました。

三浦半島から南へ30マイル、伊豆大島を時計回りに回って来る65マイルのオフショアレース、
単純なコースと思われるかもしれませんが、奥深く、様々なドラマの生まれるコースです。

一番の思い出は2年前の落雷、突風、リタイア。この時は本当の恐怖と、外洋レースの恐ろしさを体験し、2度と大島レースには出たくない、と思った程です。

それでもやめられない、中毒者の悲しさか。

昨年も北の無風から西の爆風40ktの吹き降ろし(本当に上から叩き付ける様な強烈ブロー)

今年はどんなレースになるのか、成績よりも、その恐怖への期待感(おかしな感覚ですね。。)が気持ちを高揚させます。

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乗らせて頂いたのは、1D35(インディペンデンス)、レーティングが一番高く、風の落ちるロングコースでは後続艇に追いつかれる可能性があり、まずはファーストホーム狙い。

北東〜無風、朝方には西の強風が予報。

スタート後、三浦半島にそってポートのスピンラン。

時間と共に風が強まり、22〜25ktのブロー、艇速8〜10kt。

竜王崎まで残り14マイルでジャイブ。
ヘディングがジャストで竜王に向かう。

大島の南側はいつも通りの無風と、強烈ブローの繰り返し、島を離れない様、ベタベタで抜ける。

例年より苦労する事無く、元町が見えてくる、北風も安定しているので、風早埼に寄せ、リフトを掴む、いつもはこの辺りで悪い波に叩かれるのだが、艇速が7kt出ていると叩かれても失速せず突き抜けられた。

その後スタボーロング(−10度)となる、相模湾に入りすぎると風が落ちると判断し、ラムライン5マイルをリミットにタックを繰り返す(7回くらい)。

基本的にGPSのCOGアングルを参考に振れタックを行う。潮の影響もあり対地スピードは10kt、飛ぶ様にクローズを走り、風が落ち始めたギリギリ、20時20分にフィニッシュとなった。

後続艇はその後の微風に掴まったため、修正成績はフィニッシュ順。

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外洋三浦支部より抜粋)

私自身は初めての小網代カップ優勝、とても嬉しいです。
そして乗員、艇体、無事で何よりでした。



この伝統のレースを絶やさず、運営して下さっている小網代フリートの方々に感謝申し上げます。

来年もフィニッシュ後のおでん、熱燗、を楽しみにしておりますので、宜しくお願いします。


 


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